災害時のトイレ問題とは!


首都直下地震が発生!帰宅困難に・・・その時、女性に起こる最悪の事態とは?

今後、30年以内に70%の確率と予測される首都直下地震。都内では帰宅困難者が約 453人になると言われています。また地震発生後 72時間はオフィス・学校などに待機している事が推奨されています。

トイレは、電気、上水道、下水道のどれか1つでもストップすれば使えなくなり、水が流せない状態となります。 行政の資料によると各区役所が用意している災害用備蓄トイレはあくまでも住居している区民の分です。その区民の分さえも不足している所も多いのが現実です。当然、帰宅困難者(453万人)の為の用意はゼロに等しく、男性であれば緊急に屋外で用を足すこともできますが、女性は用を足す場所を失うことになります。

地震発生後、少し落ち着いた頃から人々は、トイレに行き始めます。水が流せなくなったトイレに多くの人が用を足していくと・・・、便器からは汚物が溢れ、床にも広がり、汚れてひどい状態となっていきます。掃除をしたくても水は使えません。

 

国土交通省の資料では、仮設トイレが発災から各地の避難所へ届くまで早くても3日以上、ほとんどの場合は4日以上かかるケースが多いと言われています。そのため、発災直後数日は避難所の個室トイレブースや簡易的なブース内での携帯トイレや簡易トイレを利用を想定し備蓄が推奨されています。

食事は1日取らなくても我慢できます。 しかし、トイレはどうでしょうか?1日我慢できますか? したくなってから1時間の我慢さえできますか?

 

男性であれば緊急時に屋外で用を足せるかもしれません。しかし、女性は外で用を足す事ができません。そうなると女性は、水分を摂取する事を控えるようになり、脱水、エコノミー症候群、誤嚥性肺炎 等々、命さえも危険にさらす事になるんです。 過去の大地震でも多くの人が災害後に災害関連死で亡くなっています。

東日本大震災の時、文部科学省の調査結果においても、避難所で困った事の第一位(74.7%)がトイレ問題でした。3.11当時、トイレという性質上、マスメディア等ではほとんど取り上げられていませんでしたが、現場の避難所で1番問題となったのは《トイレ》でした。

漫画で考える!首都直下地震と帰宅困難者